【新築住宅、名古屋市内】の新築住宅診断事例
欠陥住宅○○会メンバーの設計事務所様の物件です。
元々の設計がそうなっているのか、施工が設計通りでないのか不明ですが、柱直下の土台下の黒い基礎パッキンが、柱直下全てにありません。(^^;
これでは、柱からの重量をダイレクトに基礎で支えることができません。
さらに、驚いたことに、柱の直下の基礎に、なんと配管スリーブがあります!!(通常の施工では考えられない状態です。)
スリーブとは、給水・排水、吸気・排気、エアコン室内機・室外機の連結、電気配線、情報配線などのために、構造躯体(柱、梁、床、壁、基礎)を貫通する孔のこと。
基礎において、柱の周辺は躯体の強度が低下する恐れがあるので、普通はスリーブを設置しません。
基礎には鉄筋が通っています。
スリーブ管周辺には、通常補強筋を取り付けますが、果たしてちゃんと補強筋があるのかどうか。
これも調査する必要があるかもしれません。
たとえば「新築住宅だから」「大手の会社だから」「高品質住宅だから」などのうたい文句があっても、安心とは言い切れません。
もともとの設計は正しいのか。ちゃんと設計どおりに施工されているのか。
住宅の良し悪しは、実際に確認してはじめて判断できるものです。